いつもと変わらぬ日常を何となくすごしてしまった、という経験はありませんか? 仕事に行く、学校に行く、家事を行う、人と会う…。一つひとつがルーティーンとなり、就寝前に「はぁ」とため息。朝になれば当たり前の日常がまた始まる。しかしよく考えてみると、電車が動かないと、家の電気が点かないと、約束した相手が来ないとそれらは始まりません。突き詰めれば、朝を迎えて私の目が覚めないと、その当たり前は始まらないのです。
毎日を忙しく生活していると、全てのことが当たり前となってしまいがちですがそうではありません。裏を返せば、小さな「おかげさま」の連続で成り立っているのです。そのことに気が付いた時に、「ありがとう」という気持ちや言葉がポッと出てくるのでしょう。一日一日を丁寧に生きる、そんな気づきを与えてくれる言葉です。
ゲーテ
詩人・劇作家(ドイツ)
著名人 2020 01