「自分探しの旅」。生きていくことに疲れ、自分を見つめ直す時間として旅に行かれた人もいるでしょう。心機一転、日常から抜け出して見知らぬ世界へ飛び出すことは、凝り固まった感覚を破る意味では大切なことかもしれません。ですが、180度何かが変わることは至難の業です。
人生の壁にぶつかったとき、私たちはネガティブな感情に陥ります。嫌悪感を覚えたり、自己否定に走ったり…。人間の知恵では、そこから抜け出すヒントがなかなか見つかりません。そんなとき、お釈迦さまは何を教えているのでしょう。それは、「あるがまま」ということです。
結局のところ、「誰とも代われないあなた」「誰とも代わってあげられないあなた」なのです。「なりたい私」や「そうありたい私」と思い描く殻が破られた時、「あなたはあなたのままでいい」という大切な声が響いてくるのではないでしょうか。
アーネスト・ヘミングウェイ
小説家(アメリカ)
著名人 2020 11